Central Kalahari Game Reserve Day 3(中央カラハリ野生動物保護区3日目)

Dec 29, 2008

三日目の朝は、荷物をまとめ、テントなどをたたみ、車に積み込んで出発の準備です。

朝のゲームドライブをしながら、次の目的地へ向かいます。ガイドのTaethoは、なかなか大物(ライオンや、豹や、チータなど)に出会えなくて焦っているようで、何とか見つけようとしていました。

すると、オリックスの群れのはずれに、一匹のチータが歩いているのを見つけました。

早速、接近して追いかけます。チータは、オリックスの近くを通っても襲う様子はなく、どうやら朝食は済んだようです。私たちが接近したのが気のなるようで、時々こちらをにらみつけながらゆっくりと歩いていきます。

私たちも、しばらく、チータの速さに合わせて写真を撮りながら、並走しました。

チータは、私たちが気になるようで、何度もこちらを見ながら進んでいきます。

やはり、気持ちが悪いようで、ついに、走り出しました。

少し離れたところで振り返りました。「あ~、嫌な奴らだ。」と言っているようです。

そして、三日ぶりに中央カラハリ動物保護区(Central Kalahari Game Reserve)のMatswereゲートに戻りました。びっくりしたことに、ゲートを出てすぐのところからチータが飛び出して、道の向こう側に走っていきました。動物保護区といっても、動物はその中だけではなく、その区域外にもたくさんいます。

ゲートを出たあとは、来た道とは別のRakopsに向かう荒れた道を通って東に向かいました。

Rakopsに到着後、小さな食料品店の前で休憩。道の向こうには近くの人が大勢集まって牛を見ています。牛の競り市のようでした。

その後、アフリカの広い平原の中を北に向かいます。

舗装された快適な道路です。

途中の広場で、昼食。

いつも、おいしい食事が用意されました。ガイドさんも他の二人も、料理の訓練を受けているそうです。

さらに、密林の中をドライブ。これは、ベルベット・モンキー(vervet monkeys)。

象を見かけましたが、すぐに森の中に消えていきました。夫婦のようです。

クドゥーの子供です。

近くに大きな親がいました。

ダチョウもあちこちにいます。

キリンも遠くの方からこちらを見ています。

コーリー・バスタード(Kori Bustard)、アフリカオオノガンとも言われ、飛ぶことのできる鳥の中で最も重いそうです。気取った歩き方で、甲高い声で鳴きます。

Nxai Panという名の広い塩湖にたどり着きました。更に広大なMakgadikgadi Panの北西端にあります。

その塩湖の東側に、有名なバオバブの木があります。

近づいて見ると、巨大なバオバブの木が3本、堂々と立っていました。樹齢数千年とのことで、最初に発見した白人探検家の名を取って、Baines Baobabs(ベインズ・バオバブ)と名づけられています。最初の発見者は、ボツワナ人だと思うのですが。

更に近づいて見ると、幹の太さに圧倒されます。これは、左側のバオバブの木。右下の人の大きさと比べてみてください。

これは、真ん中のバオバブの木。

このバオバブを発見したのは、イギリス人のThomas Baines(1820-1875)で、1858年にはリビングストンにしたがってザンベジ川を下り、ビクトリア・フォールズを最初に見た白人の一人となりました。探検家であるとともに、画家でもあり、下の絵も彼によって書かれたものです(Wikimedia Commonsより)。この木が150年経って現在の姿になったのですが、あまり変わっていないように見えます。当時は、この絵のように、南アフリカから荷馬車を連ねてマカディカディ・パンを超えてたどり着いたそうです。

若い隊員たちは、木に登り始めました。

よく見ると、バオバブの実がたくさんぶら下がっています。大きさは20㎝弱くらいでしょうか。乾かして茶色くなったものを振ると中の種がカシャカシャ音がします。

その塩湖から、しばらく北にドライブするとNxai Pan国立公園の入口ゲートがあります。この日は、その中のキャンプサイトにテントを張ります。この国立公園には、広い草原の中をたくさんのシマウマが走り回っていました。皆、興味しんしんでこちらを見ています。

今日も、日が暮れてきました。シマウマたちも集まってじっとしています。草食動物の睡眠時間は短いそうですが、特にシマウマは短く、一時間程度眠るだけで十分だそうです。肉食動物を警戒するためにも長く眠れないのですね。

このキャンプサイトは、林の中の小さな広場にありました。早速、スタッフによって食事の用意がされ、テントは各自で張りました。

CKGRでは、トイレも極めて汚く、シャワーはありませんでしたが、ここには、きれいなトイレとシャワールームがあり、トイレは水洗で、シャワーはしっかりお湯が出ました。皆さん、三日ぶりのシャワーでさっぱりしました。

トイレの建物の周囲には、動物が入ってこないように、金属棒の立ったコンクリートブロックが敷き詰められています。夜中のトイレには、懐中電灯を持って、恐る恐る用足しに行きました。夜空を見上げると、満天の星空、この日はオリオン座が奇麗に見えました。ボツワナの星空は美しく、南半球ですから、さそり座と南十字星が分かり易く印象的です。

Nxai Pan National Park South Camp ナイ・パン国立公園サウスキャンプ