The Birds in Botswana(ボツワナの鳥たち)

ボツワナには、カラフルな鳥がたくさんいました。
カメラで捉えた思い出の写真でご紹介します。


Malachite Kingfisher(カンムリカワセミ)

チョベ川にて
最も小さくカラフルなカワセミの一種。サハラ砂漠以南のアフリカの川辺に生息する。


Lilac-breasted Roller(ライラックニシブッポウソウ)

ボツワナ全土で見られるカラフルな鳥。アフリカ南部に生息。


Kori Bustard(アフリカオオノガン)

チョベ国立公園にて。
飛ぶ鳥の中では最も大きく重い鳥である。通常は、空を飛ぶより地面を歩く方が多い。
ボツワナでは保護エリアに多く生息する。それは、残念ながら、保護エリア外では、違法にもかかわらず捕獲して食べられてしまうから。


White-fronted bee-eater(シロビタイハチクイ)

チョベ国立公園にて。赤道以南のアフリカに広く分布するハチクイの一種。 白い額、四角い尾、喉の真っ赤な斑点が特徴。土手に穴を掘って小さなコロニーを作る。低い木の枝にとまって、通り過ぎる昆虫を待ち、素早く飛行して獲物を捕まえる。体長は9インチ程度。


Pied kingfisher(ヒメヤマセミ)

チョベ川にて
ボツワナの北部および東部の川や沼に生息し、木の枝から水面を見て、魚を見つけると飛び込んで捕獲する。胸の部分には、雄には二本、メスには一本の黒い帯状の線がある。


Yellow Masked Weaver(メンガタハタオリ)

首都ハボロネの住宅の庭にて。この黄色いウィーバー(機織り)は、アフリカ南部で一般的な鳥で、ボツワナでも非常に広い地域で見られます。細い枝やつるで木の枝にぶら下がった巣を作ります。巣をつくるのはオスで、出来上がるとメスが飛んで来てチェックし、しっかりできていないと中に入りません。オスはもう一度作り直して出来上がるとメスが入って来て交尾します。メスは卵を産んで住みつき、オスは新しい巣を作ります。このようにして、ハーレムが出来ていきます。


Black Heron(クロコサギ)

チョベ川にて。アフリカ南部の河川や湖沼に生息。水の浅いところに立って翼を傘の様に広げ、水中の魚や虫などを捕らえて食べる。水面を覆ってできる影に獲物が集まってくるからとか、獲物を見つけやすくなるからとか、言われている。


Great white pelican(モモイロペリカン)

ボツワナ北部、Nata Bird Sanctuaryにて。
このペリカンは、湖沼などに群れで生息する。通常は白いが、繁殖期になると体が桃色になる。主に魚を食べる。5~10羽くらいの群れで輪になって魚を追い込み、一斉に飛び込んで、のどの袋ですくいあげる。(2010年、O氏撮影)

African Darter(アフリカヘビウ)

チョベ川にて。
アフリカのサハラ以南に生息。川に飛び込んで魚をとるのが上手い。首だけ出して泳ぎ、へびのように見えるので、Snake Birdとも言われる。他の水鳥と違って、羽根に油がついていないので水が付いて重くなる。そのため、枯れ枝にとまって羽根を広げて乾かす。


Cape Glossy Staling(アカガタマキエテリムク)

チョベ国立公園にて。
ボツワナ全土に生息。黄色い目とカラフルな羽根が大変美しい。特に、太陽光に照らされると、青緑色に輝く。エサは果物や昆虫。民家の鳥のエサ台にも飛んでくる。

African Sacred Ibis(アフリカクロトキ)

チョベ川にて。
赤道以南のアフリカに広く生息。浅瀬でカエルや魚、虫などの小動物を食べる。古代エジプトでは神聖な鳥とされ、この鳥が大量に神に捧げられたり、墓の壁に描かれたりしたが、現在のエジプトでは絶滅している。古代西洋でも神聖視され、知識や神秘の象徴とされたので、Sacredという語が使われている

Hamerkop(シュモクドリ)

オカバンゴにて。
頭の後ろの毛が突き出てハンマーの形をしているので、この名が付けられた。人間をあまりこわがらない。木の上に頑丈で巨大な巣を作る。ブッシュマンの迷信では、この鳥の巣を盗むと雷に打たれると言われている。

Egyptian Goose(エジプトガン)

チョベ川にて。
目の周りが特徴的でカラフルなカモ。現在はエジプトにはいなくて、サハラ以南のアフリカに生息する。縄張り意識が強く、侵入してきた鳥に対して空中戦をすることもある。一夫一婦制で、つがいは一生続く。子育ても夫婦で交代に卵を暖めるなどして協力的。この写真の編隊飛行も、夫婦の息が合って見事なものでした。お手本とさせていただきたい。

Southern red-billed hornbill(アカハシコサイチョウ)

チョベ国立公園にて。
アフリカ南部の乾燥した草原(サバンナ)に生息する。空を飛ぶよりも歩き回ることが多く、長いくちばしで、土や草むらをつついて虫などのエサを捕えて食べる。時には、サソリなども食べたり、ライオンなどの猛獣の糞の中から虫を捜して食べたりする。

Crimson-breasted shrike(ハヂロアカハラヤブモヅ)

カーマ・ライノ保護区にて。
黒い羽根と真っ赤な腹部が鮮やかな小さな鳥。アフリカ南部の乾燥した草原、特にとげのあるブッシュ地帯に生息。素早く動き回り、鋭い笛のような声で鳴くが、恥ずかしがりではない。

Lesser jacana(ヒメレンカク)

ボツワナのオカバンゴにて
水の上を歩くことができるので、Jesus Bird(イエスの鳥)とも呼ばれる。(イエス・キリストがガリラヤ湖の上を歩いたことに由来)。巣は水草の上に、オスとメスの共同作業で造り、水が浸水してくると、また新しい巣を造って引っ越しする。2~5個の卵を産み、21日後にひなが生まれる。ひなも徐々に水の上を歩き回り、32日後に初めて飛んで、その一週間後には、上手に飛べるようになる。63日後には完全に独立する。

African White-backed vulture(コシジロハゲワシ)

ボツワナのマウン郊外にて
アフリカのサハラ砂漠より南で多く見られるハゲワシです。最近は数が大変少なくなってきましたが、その原因は農薬の毒です。このハゲワシは、高い木の上に住み、生きている動物は襲いませんが、死んだ動物を捜してその肉を食べます。きれいに食べて肉が腐らないので「自然の掃除屋」とも呼ばれており、また、きれい好きで、自分の羽をくちばしでいつも整えています。

African Fish-Eagle(サンショクウミワシ)

チョベ川にて
このはなやかな鳥は、ボツワナのオカバンゴやチョベなど、川や池の近くでよく見られます。死んだ動物や魚の肉も食べますが、水の中に勢いよく飛び込んで、その大きなカギのついたツメで魚をつかみ、高い木の上に運んで殺して食べます。また、中型の鳥、時にはフラミンゴなども捕らえて食べます。

Marabou Stork(アフリカハゲコウ)

チョベ国立公園にて。
コウノトリの一種で、頭と首はハゲていて羽根がありません。大きくてちょっと美しくない大型の鳥です。ハゲワシと同じように動物の死体が好きで、ゴミ捨て場などでもよく見られます。ディズニー・アニメのライオンキングにも登場しています。

Northern black korhaan(ハジロクロエリショウノガン)

中央カラハリ動物保護区にて。
ボツワナの低木の茂る平原でよく見られる少し大きい鳥です。オスは黒と白の模様が鮮やかですが、メスは茶色くて目立たないのであまり見つかりません。普段は地上を歩き回ってシロアリ、バッタ、カブトムシ、クモなどを捜して食べます。突然飛び立つこともありますが、あまり高くは飛びません。

Hadeda Iris(ハダダトキ)

オカバンゴにて
30インチほどもある大きな鳥で、アフリカ南部に生息しています。大きな声で、”haa-haa-haa-de-dah”と鳴くので、この名前が付けられました。灰色の羽につやのある緑が混じった美しい鳥です。口元の白い部分は、「口ひげ」とも呼ばれます。木の上に巣を作り、卵が生まれたら夫婦で協力して育てます。子どもは生まれてから約33日で飛べるようになります。

Little Egret(コサギ)

チョベ川にて。
Littleという名前がついていますが、25インチくらいあるので、小さい鳥ではありません。日本の田んぼでよく見られるシラサギと同じ種類です。夏になると、頭に冠羽と呼ばれる2本の長い羽根が現れます。川辺や湖沼の浅瀬を歩きながら、小魚やカエル、ザリガニなどを捕まえて食べます。

 


Helmeted Guineafowl(ホロホロチョウ)

中央カラハリ動物保護区にて
全長は約53cmあり、アフリカ南部に生息する、やや大きな鳥です。食用にされることもあり、フランス料理では美味として知られているとのこと。昼間は暑いので日かげで休み、早朝、または、夕方に歩き回って虫や木の実を食べ、夜は木の上で寝ます。

Arrow-marked Babbler(ヤモンヤブチメドリ)

オカバンゴのホテルの朝食会場にて。
アフリカ南部にたくさん住んでいて、住宅の庭にもよく現れます。小さな白いとがった矢のような模様があるので、この名が付いています。虫やクモなどを捕らえて食べますが、住宅に入ってきて人間の食べ物を食べに来ることもあります。

African openbill(クロスキハシコウ)

チョベ川にて
コウノトリ科に属する鳥で、アフリカのサハラ砂漠より南に広く分布しています。
体長は約90cmある大きな鳥で、川や湖沼に生息し、タニシなどの貝類が好物で、貝がらのすき間にくちばしを突っ込んで上手に食べます。また、カエルや昆虫などの小動物も食べます。

Double-Banded Courser(クリムネサケイ)

チョベ動物保護区にて
アフリカのサハラ砂漠より南の乾燥した草原に生息する、鳩と同じくらいの大きさの鳥です。オスは頭と胸に白と黒のはっきりした帯がありますが、メスは土色にまだら模様が付いているので、なかなか見つけにくくなっています。これは、メスの写真です。卵を育てる時は、オスとメスが交代で温め、24日後に孵化します。その後、一か月ほどすると大人の大きさになり、飛べるようになります。

Southern ground hornbill(ミナミジサイチョウ)

チョベ動物保護区にて
体長は90~120cm、羽根を広げると180cmもある大きな鳥です。長生きする鳥で、平均寿命は30歳、最長70歳にもなるそうです。子どもの成長には時間がかかり、卵がかえるまでに45日、生まれてから羽根がそろうまでに85日、親の元から離れるまでに、1~2年かかります。そのため、近年では絶滅が心配されています。グロテスクなスタイルのため、不吉の前兆だとか、雨季の始まりだとか、国々によっていろいろな迷信があるようです。

Red-billed francolin(サザナミシャコ)

チョベ動物保護区にて
赤いくちばしと黄色い目、細い横縞が特徴的な中型(体長は約38cm)の鳥です。生息しているのは、ボツワナ、ナミビア、アンゴラ、ザンビア、ジンバブエなどの一部で、かなり限られた範囲です。ネット上では、生態などの詳しい情報は見つかりませんでした。

Southern Yellow-billed Hornbill(ミナミキバシコサイチョウ)

ボツワナ南部のKalahari Restにて
黄色く長いくちばしが特徴的な中型(体長は48~60㎝)の鳥です。生息範囲は、アンゴラ南部からボツワナ全体を含み南アフリカ北部まで、乾燥したサバンナ地帯に広く分布しています。巣は高い木の幹の穴の中に作ります。オスは泥や葉っぱでベッドを整え、メスは卵を産んだ後、入口の窓を糞や泥で細い縦のすき間を残してふさぎます。これは、外敵を防ぐためで、卵がかえって子供が動けるようになるまで続け、その間オスはエサを運んで来てすき間から差し入れます。また、糞はすき間の下から外に出します。

South African Ostrich(ミナミアフリカダチョウ)

中央カラハリ動物保護区にて
アフリカのサハラ砂漠以南、サバンナなどの乾燥地に生息しています。地球上最大の鳥類で、体高2.1~2.7m、体重100~135Kg。羽根は短くて飛べませんが、足のキック力は強く、歩幅3~5mで時速70Kgまで走れるそうです。実際、中央カラハリ保護区のでこぼこ道をサファリカーで走っていると、一羽のダチョウが道の向こう側を同じ方向に走っていましたが、凄いスピードで追い越して行きました。また、卵も大きく、長径が15cmくらい、重さは鶏の卵の20個分くらいあり、食べられますが、美味しくないそうです。卵の殻に絵を描いたものが装飾品として土産物店で売られています。また、羽根も束にしてハタキなどの掃除道具として売られています。いろいろ役に立つので、ダチョウを飼育する牧場もあります。

Blacksmith Lapwing(シロクロゲリ)

チョベ川にて
白黒の模様が特徴の小さな鳥です。ケニアからボツワナを含むアフリカ南部に生息しています。 ‘tink, tink, tink’ という鍛冶屋の金属を打つ音のような鳴き声をするので、Blacksmith(鍛冶屋)という名が付けられました。水辺に近いところに巣を作り卵を産んで育てますが、若鳥が成長して飛び立つと、元の場所には戻りません。

Striated heron(ササゴイ)

チョベ川にて
水辺にいて、水中の魚やカエルを捕らえて食べる。時には、小さな葉とか羽根を落として、それをエサだと思って近づいてきた魚を捕ることもある。夏になると、同種の鳥が、日本の九州や四国にも渡って来る。

Magpie shrike(シロクロオナガモズ)

カーマ・ライノ保護区にて
アフリカ南東部のサバンナの草原や乾燥した低木地帯に住んでいます。
この鳥は雨季の間に協力して巣を作り、卵を産みます。メスが巣から大きな声で呼ぶと、オスは彼女の食物を持ってきます。2羽の鳥はデュエットで鳴くこともあります。

Spotted eagle-owl(アフリカワシミミズク)

Tuli Blockにて
ボツワナの東南、南アフリカ共和国との国境沿いにTuli(チュリ)という動物保護区があります。ここでは、暗くなってから車でサーチライトを照らしながら夜の動物を見に行きました。この鳥は、南部アフリカに住む最も一般的なミミズクだそうです。食べるものは、昆虫、小さなねずみやリス、カエルや蛇などで、夕暮れや夜に狩りをします。メスが巣で卵を温めている時は、オスがエサを運んできます。

Crowned Lapwing(オウカンゲリ)

カーマ・ライノ・サンクチュアリにて
アフリカの南部の乾燥地帯に住む小さな鳥です。頭に黒と白の冠のような模様があるので、この名前が付いています。食事はいろいろな虫、アリやシロアリなどで、時には、大きな動物の糞の中を探したりします。


African Penguin(ケープペンギン)

南アフリカ共和国ボルダーズ・ビーチにて
南アフリカのケープタウンから一時間ほどドライブするとボルダーズ・ビーチという海岸があり、ここにケープペンギン(アフリカンペンギンともいう)がいます。アフリカ大陸の最南端ですから、寒いところではありません。砂浜をのんびりと群れになって歩いたり、昼寝をしたりしていて、人が近づいても平気です。ケープペンギンは、一年のほとんどを海で暮らし、アンチョビーなどの小さな魚を捕食します。19世紀には400万羽ほどいたのが、2010年には55000羽に激減しました。これは、何度もあったタンカー事故で漏れたオイルのためなど、環境汚染によるもので、今や絶滅の危機にあります。


Lesser Flamingo(コフラミンゴ)

ナタ・バード・サンクチュアリーにて
アフリカン・フラミンゴとも呼ばれる小型のフラミンゴです。8月に訪れたので、あまり多くはいませんでしたが、11月頃の雨季には大群になって集まるそうです。フラミンゴは、アルカリ性の湖に育つ藻を食べるので、塩湖であるマカディカディ・パンにあるナタ湖に集まってくるのです。くちばしには細かい毛が生えていて、すくった水をその間から出してプランクトンを食べます。近づくと少しづつ離れていくので、大きく撮れません。


まだまだたくさんの美しい鳥たちがいましたが、なんとか奇麗に撮影できたのは、以上です。