Okavango Delta (オカバンゴ・デルタ)(後編)
訪問日:2010年6月9-11日
ポムポムキャンプの二日目の朝です。夜明け前から、ブーブーというような奇妙な動物の声が聞こえました。カバの声でした。
オカバンゴで有名なのは、モコロ。丸木をくり抜いた船です。今日は、これに乗って、このあたりを巡ります。
朝食の時に飛んできた小鳥。全く人を恐れず、パンをつついていきます。
モコロトリップが始まりました。この日は、私たち夫婦と、白人のカップルの二組です。
水面には、美しいスイレンの花が一杯。
上流のアンゴラで雨季に降った大量の雨が流れてきて広大なデルタ状の池ができます。澄んだ水の下には道路が沈んでいて車のわだちが見えます。殆ど流れのない静かな水面ですが、川にあたるところでは流れが急で注意しないといけないとのこと。
葦のようなものが生い茂ったところをかき分けながら進みます。
小さな小さなかえるがとまっていました。
これらの鳥の名前は、なんと、Jesus Bird(イエスの鳥)とのこと。その理由は、水面を歩くことができるからとか。
卵が幾つか草の上に見えます。
Jesus Bird(イエスの鳥)が、水面上の巣の中に産んだ卵でした。
島に上がって少し歩いたり休憩したりしながら、ゆっくりと時間が流れていきます。
宿のほうに戻ってきました。これが、私たちの泊まっているデラックステント。
キャンプのガイド、確か、モンパティさん、が、出迎えてくれました。
午後は、3時頃から、トヨタ・ランクルで、再び、ゲームドライブです。
これは、アリ塚。この中には莫大な数のアリが住んでいるとか。人間の背丈ほどの大きなものが、あちこちにたくさんあります。
ハーテビースト。
キリンが膝を曲げて水を飲んでいました。車が通るすぐ前で飲んでいて、まったく気にしない様子。
独特の幹の形をしたバオバブの木、これはまだ若い方。あちこちにありました。
これも、若いバオバブの木。
ボツワナの国の象徴、シマウマ。
私たちが近づいたら、遠ざかって行きました。
昨日もいた象の親子です。
Spur-winged goose
少々深い水の中も、ものともせずに走っていたランクルですが、ついにはまって動けなくなりました。
ジャッキアップして脱出!
昼のゲームドライブで、ライオンの足跡を見つけて探しましたが見当たらず、夜のゲームドライブで、やっと二匹の雄ライオンが歩いているのを見つけました。道路上をゆっくりと進んでいたので、こちらもゆっくりとついて行きました。二匹のライオンは、全く気にすることなく、道路わきの草むらに入って寝転がって休んでいました。
夜のゲームドライブでは、モンパティさんが、サーチライトで満点の星の夜空を照らして、星座を教えてくれました。銀河もきれいに見え、南十字星や、大きなさそり座が印象的でした。
三日目の午前中もゲーム・ドライブ。この日は、他のお客はいなくなり、私たち二人だけでのドライブでした。私たちは、昼食後は、キャンプを後にしますが、このキャンプ場は、この日で今シーズンの営業を閉めて、管理人夫婦もヨーロッパの故郷に帰るそうです。多分、それが理由で、激安パッケージだったようです。
荷物をまとめて車で飛行場まで行き、飛行機に積み込んでもらいます。
飛行機からは、食糧や日用品が降ろされて、この近くのキャンプ場に運ばれます。
ポムポムキャンプの管理人夫妻も、このシーズンは、今日でキャンプを閉じて、一旦、ヨーロッパの郷里へ帰るので、私たちと一緒に飛行機に乗ってマウンに向かいました。
いよいよ、POM POM CAMPとお別れです。
あちこちで、水が増えて池ができています。
POM POM CAMPを上から見たところ。キャンプから離れた道路は、水没していました。
三日前に来た時よりも水かさが増したように思われます。
マウンに近づくにつれて、乾燥したサバンナ地帯の様相になり、直線的な道路が見えてきました。
マウン空港の上空に来ました。
帰りのパイロットも若い白人でした。なかなかのイケメン。ボツワナ人がパイロットになるのは難しいのでしょうか。
小型飛行機とは、ここでお別れ。
マウンでは、ホテルで一泊して、翌日の便でハボロネに帰りました。人里を離れ、オカバンゴの大自然を満喫した三日間でした。