日本からボツワナへ
訪問日: 2008年9月25日
私たち夫婦はJICA シニアボランティアの任国であるボツワナに向けて、青年海外協力隊の2人と共に成田空港から出発しました。成田からボツワナの首都ハボロネ(Gaborone)までは、香港とヨハネスブルグでの乗り換え時間を含めると25時間ほどかかります。
JICAのボランティアとして任国へ行く場合の飛行機は、もちろん、エコノミーですが、最初の往路だけは正規のエコノミー航空券が支給されます。正規の場合は、格安チケットと違って、成田空港ではJALのラウンジで食事することができ、また、積み込み荷物もスーツケース二つまで無料です。これは、長期間滞在のための生活道具一式を持ち込むのに大変助かりました。
私たちはJALで香港まで行きました。香港国際空港に着いたのは夜9時過ぎ、そこから南アフリカ航空に乗り換えです。香港から南アフリカ共和国のヨハネスブルグ行きは南アフリカ航空とキャセイ・パシフィック航空がそれぞれ毎日1便大型ジェット機で運航しており、いずれも夜中の11時過ぎに出発していました。これは、8年後の現在も続いており、中国とアフリカの交流はかなり盛んなようです。
下の写真は、南アフリカ航空の乗り継ぎカウンターがあるW1エリアです。
南アフリカ航空の機内に入ると、やはり搭乗員も乗客も黒い人が多く、アフリカに行くという実感がわいてきました。特に、南アフリカ航空は、出発前の機内に強いにおいの香水を天井に向けてまき散らすという独特の儀式を行います。
13時間という長い時間の行程は退屈で、映画を何本も見たり、うとうと一眠りしても、まだ8時間を過ぎたあたりで、まだインド洋上空でした。やっとヨハネスブルグ空港に到着すると、それは翌朝の7時でした。ここから、ボツワナのハボロネ行きに乗り換えです。
乗り継ぎのチェックインを済ませて出発ロビーに入ると、歩いているのは黒い人たちがほとんどです。英語を話しているようですが、アフリカなまりのせいか、よく聞き取れません。
出発ロビーはかなり広く、多くの店があり、デパートのようです。
やはり、アフリカ土産の店が多く、中でも、「Out Of Africa」という店がアフリカらしい良いお土産がそろっていました。一時帰国や臨時帰国をした時には、よく立ち寄って、動物のぬいぐるみなどのお土産を買いました。
次は、ボツワナのハボロネ(Gaborone)行に乗ります。朝は一時間おきに出ているようですが、この時は9:25発の飛行機に乗りました。
ボツワナ行の飛行機は小型機なので、専用の搭乗ゲートはなく、バスに乗って駐機場まで向かいます。このエスカレーターを降りて、バス乗り場のあるゲートに行きました。
バスを降りると、機内持ち込みのバッグはまとめて積み込まれ、手荷物だけ持って乗り込みます。
ヨハネスブルグ空港近辺はビルが多く、高速道路も整備されていて、アフリカというより、アメリカのようです。
一時間足らずの飛行時間ですが、簡単な軽食が出ました。Ceresのフルーツジュースは大変おいしく、ボツワナでもよく買って飲みました。
一時間もしないうちにハボロネ近くに到達、下に見えるのは、ハボロネ市の水道をまかなうハボロネダム湖です。このダムは1963年に建設が開始され、1964年に一部完成、1985年に現在の高さまで完成しました。しかし、高温による多量の蒸発、人口増加や洗車やプールなどの用途の多様化による消費量の増加により、貯水量を確保するのに苦労しているとのことです。
ハボロネ市の郊外は、まさにブッシュ(灌木)の点在するサバンナ地帯で、道路も家もまばらです。
いよいよハボロネ空港に着陸しました。アフリカの太陽がまぶしく輝いていました。
この空港にも搭乗ゲートはなく、タラップを降りて空港ビルまで歩きます。今回乗った飛行機は、カナダのボンバルディア社製DHC-8でした。ちなみに、ハボロネ-ヨハネスブルグ間は南アフリカ航空のほかにボツワナ航空もあり、イタリアATR社製の50席前後のプロペラ機で一日数便運航しています。
広い空港ですが、飛行機はまばらです。
空港のロビーの様子です。首都の国際空港なのですが、日本のローカル鉄道の駅のような、のんびりした懐かしい雰囲気が漂っていました。(現在は、近代的な空港ビルに建て替えられてしまいました。)
壁の一角には、イアン・カーマ・セレツエ・カーマ第3代大統領の写真が掲げられていました。
JICAボツワナオフィスからは、調整員のKさんとスタッフのEさんが車で迎えにきてくれました。早速、荷物を積み込んで、JICAオフィスに向かいました。
道路はきれいに整備され、街路樹には美しい花が咲いていました。この木は、ジャカランダという熱帯の樹木で、春(9月~10月頃)にはピンクの花が日本の桜のように咲き乱れます。
車も多く、ちゃんとしたガソリンスタンドもあり、意外に近代的です。バス停で待っている人たちやその横の日傘の下で飴を売っているおばさんがアフリカ的です。
JICAオフィスを訪問した後、当面の宿となるドミに到着しました。早速、近くのスーパーで食料を買い込んで、ボツワナ生活が始まりました。
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Sir Seretse Khama International Airport
セレツエカーマ国際空港
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